Pediatric orthodontics

子どもの矯正

小児矯正の特徴

小児矯正とは、乳歯列期または混合歯列期(乳歯と永久歯がある状態)に始める歯列矯正治療のことです。
お子さんが本来持っている成長の力を正しい方向に導くことで、将来、きれいな歯並びや正しいかみ合わせになるようにしていきます。

矯正をするためには、
歯を抜く必要があるのか?

「歯の大きさに比べて顎が小さい」といった場合には、抜歯が必要になるケースもあります。しかしながら、小児期から矯正を始める場合は、顎の成長を利用できるため、ほとんどのケースで抜歯をせずに矯正することが可能です。小児矯正の開始時期は永久歯に生え替わり始める8歳前後が一般的ですが、お口の状況によっては3~4歳からスタートすることもあります。

矯正治療を行う時期

  • 乳歯列期の治療

    乳歯が生えそろった3歳以降で、上下のかみ合わせが気になる場合に行います。主に反対咬合や過蓋咬合の症状を対象としています。

  • 第1期治療

    前歯が永久歯に生え変わったころから開始する治療で6歳〜8歳頃が目安です。骨の成長は乳歯がまだある時期だからこそ期待でき、その時期を利用することでお子さんに少ない負担で、永久歯をキレイに並べるスペースを作ることができ、第1期治療はいわば土台を作るための期間とも言えます。

  • 第2期治療

    乳歯がすべて抜け、永久歯だけになった時期〜永久歯が生えそろった段階で行う治療です。第2期治療のゴールは、歯と歯の前後の乱れや間隔を正し、歯並びやかみ合わせ、歯のアーチ、スマイルラインをきれいに整えることです。

お子さんはこんな歯並びを
していませんか?

  • 上顎前突

    下側の前歯よりも上側の前歯が前方に向かって突出している状態で、「出っ歯」と呼ばれます。

  • 下顎前突

    「受け口」や「しゃくれ」、「反対咬合」ともよばれ、下側の歯が上側の歯より前に出ている状態です。

  • 開咬

    「オープンバイト」と呼ばれることもあり、奥歯をかみ合わせた状態で前歯が噛み合わず、上下の歯にすき間ができる状態のことです。

  • 叢生(八重歯)

    でこぼこが多い歯並びです。歯と歯の間に食べ物が詰まりやすく、歯磨きがしにくいことなどから、むし歯や歯周病のリスクが高い状態です。

  • 過蓋咬合

    「ディープバイト」と呼ばれることもあり、奥歯を噛んだ状態の時に、上の前歯が下の前歯を過剰に覆いかぶさっている状態です。

  • 空隙歯列

    歯と歯のすき間が大きい「すきっ歯」の状態です。永久歯なら歯列矯正を検討してみることをおすすめします。

親知らず以外の
歯を抜かない矯正治療

当院の矯正ポリシーは、日本非抜歯矯正研究会およびRaphael Greenfield先生の教えに基づき、臼歯(奥歯)のかみ合わせの立て直しをまず最初に考えます。成長期のお子さんであれば、従来の歯列矯正で必要とされている小臼歯の抜歯をしなくても、きれいな歯並びとかみ合わせを獲得することができる事が多くあります。当院では、できるだけ健康な歯を抜かないで矯正治療を行い、自然な笑顔を作ることをサポートします。

インビザライン®ファースト

成長を利用した側方拡大による歯並びの土台作り・前歯の整列を行います

インビザライン®ファーストは、6歳から8歳ごろの混合歯列期(乳歯と永久歯が混在している時期)にあるお子さんのためのマウスピース型矯正装置です。今までは、拡大床(金属と入れ歯を合わせたような装置)や急速拡大装置(金属)の装置で行っていましたが、インビザラインシステムの技術進歩および材料の進化により、この時期から開始できるようになりました。

治療期間・回数 2年程度・毎月1回来院

メリット

  • 食事や歯ブラシ・フロスがこれまで通りできるので、従来の装置と比べてむし歯になりにくいです
  • 金属を使わないので見た目がコンプレックスにならず、スポーツや楽器の演奏に支障をきたしません
  • オーダーメイドで個々の歯にぴったりフィットするので違和感が少なく、微細で的確な力のため従来の装置より痛みが少ないです

デメリット

  • 自費診療のため、保険適用外です
  • 装着時間を守らないと治療期間が長くなる恐れがあります
  • 開始時期が遅れた場合や適さないケースでは対応できないことがあります
  • オーダーメイドのため、既成のマウスピース第1期治療の矯正より料金がかかる。また、乳歯が抜け、永久歯が生えたタイミングで作り直しが必要になることがあります。
  • 第1期治療のゴールは歯ならびをきれいに整列することではないため、治療期間内にすべての歯並びがキレイに整列しない症例もあります。※その場合は、第2期治療「インビザライン®ファースト・フェーズ2」(「インビザライン®」を参照)に移行します。

お子さんの成長を
手助けする矯正治療

T4K(Trainer For Kids)/
マイオブレース(Myo brace)

オーストラリアのクリス・ファレル先生が考案された装置です。T4Kを開発研究しているオーストラリアのMRC(マイオファンクションリサーチセンター)によると、成長期の子どもたちの約75%は、すでに不正咬合があったり、好ましくない顔貌の発達をしていたりするとのことです。その主な原因は歯そのものではなく機能障害にあります。

T4K/Myo braceの使用で目指すこと

  • 鼻呼吸ができるようになる
  • 口腔周囲筋の機能改善する
  • アーチフォームと歯列を綺麗に並べる
治療期間・回数 2年程度・毎月1回来院

メリット

  • 舌の位置を正しい位置にし、習癖を改善します
  • 歯並びを綺麗に誘します
  • 口呼吸を自然に鼻呼吸に改善できます
  • 唇の筋肉の過剰な動きを抑えます
  • 正しい顎の成長を助けます
  • 発音がきれいになります
  • 他の治療方法と比較して安価なケースが多いです

デメリット

  • 自費診療のため、保険適用外です
  • 初期の段階に前歯に若干痛みを感じる恐れがあります
  • 鼻呼吸に慣れるまで1日1時間と就寝時は使用に耐える必要があります
  • T4Kの治療は、第1期治療になるため、第2期治療に進まなければならない事があります

ムーシールド

ムーシールドは、東京都の柳沢宗光先生が考案された小児の反対咬合を改善させるための装置です。ムーシールドを装着することで上と下の歯の間にすき間ができて下の前歯が上の前歯を抑えてしまっているかみ合わせを改善します。また、装置は大きめなので上顎の成長を前方ならびに側方に誘導します。

治療期間・回数 2年程度・毎月1回来院

メリット

  • 早期(3歳頃)から治療を開始できます
  • 睡眠時に使用するだけで治療できます
  • むし歯・歯肉炎になりにくいです
  • 痛みを伴いません
  • 他の治療方法と比較して安価なケースが多い

デメリット

  • 自費診療のため、保険適用外です
  • お子さんによっては、就寝時の負担になることがあります
  • 成長段階で後戻りする恐れがあります
  • 全ての受け口(反対咬合)に適用できるわけではありません

プレオルソ

プレオルソは、岡山県の大塚淳先生が考案された装置です。T4K(柔らかい)とムーシールド(硬い)の中間の硬さで、熱を加えることで、ある程度拡大調整できるのが最大の特徴です。

治療期間・回数 2年程度・毎月1回来院

メリット

  • 歯並びだけでなく口周りの筋肉の機能を改善します
  • 「お口ポカン」の改善にも効果があります
  • 家にいる時1時間以上と寝ている時に装着します
  • 柔らかく取り外し可能なので安心・安全です
  • 他の治療方法と比較して安価なケースが多いです

デメリット

  • プレオルソ治療は第1期治療になるため、第2期治療に進まなければならない事があります

難症例やご希望の方には、矯正歯科専門医をご紹介します

当院は、信頼できる矯正歯科専門医の先生と提携しています。なるべく患者さんのご負担がないよう、院内で矯正治療を一貫して行いますが、ご希望の方や難症例であると判断した場合においては専門医の先生をご紹介しております。歯並びは、お口の健康を守る第一歩です。ぜひ一緒にきれいな歯並び、正しいかみ合わせを手に入れましょう。

過去の症例を紹介は
こちらをご覧ください

小児矯正の料金

診察料
※診察の度費用が発生します。同じ月の2回目以降は2,200円
¥3,300
CT撮影
※必要がある場合
¥22,000
検査・診断料 ¥33,000
インビザライン®ファースト 1期治療(1年6か月保証)
※作り直しによる追加アライナー作成において手数料4,400円を頂戴いたします。
¥660,000(作り直し無制限)
インビザライン®ファーストからの移行のフェーズ2(3年間保証) ¥330,000
ビベラリテーナーの紛失や故意の破損時の作り直し ¥55,000(装置1つあたり)
アライナーの紛失や故意の破損時の作り直し ¥11,000
追加アライナー代 ¥4,400
T4K(Trainer For Kids) ¥55,000
マイオブレース(Myo brace) ¥55,000
ムーシールド ¥55,000
終了時の検査代
(パノラマ・セファロレントゲン+口腔内写真+口腔内スキャン+診断料)
¥22,000

※料金はすべて税込みです。
※保証期間内の作り直し回数制限を超えた追加アライナーの作成については追加費用55,000円を頂戴いたします。
※自費診療のため、クリーニング代・必要な検査代について別途費用が発生する可能性があります。
※また、保定装置は別途料金が発生します。
※着色が重度の場合は、フッ素塗布込のクリーニング代として、2,200円を頂戴します。

お支払い方法

当院では、現金でのお支払い方法以外に次の方法がございます。

01クレジットカード

各種取り扱いクレジットカードでのお支払いも可能です。

JCB アメリカン・エキスプレス ダイナースクラブ VISA マスターカード

02デンタルローン(自費診療のみ)

デンタルローンの手続きも非常に簡単にスマホで最短5分ほどで確定できます。詳しくはスタッフまでお問合せください。

医療費控除について

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に利用できる制度です。ご本人やご家族の医療費も合わせて計算し、税務署に確定申告することで、支払った医療費の一部が税金から差し引かれ、還付を受けることができます。詳しくはこちらをご覧ください。